文学

「ホワイト・ライト」ルーディ・ラッカー

「ホワイト・ライト」はなんだかとんでもない小説である。主な題材となっているのは無限の概念で、その中でも特に連続体仮説が取り扱われている。これは、集合論という分野そのものの成立に深くかかわっており、集合論の王道に位置する命題だ。連続体仮説でひとつ小説を書き上げることなんてできるのだろうか。それがどうやらできてしまったらしい。

「ココナットの実」夢野久作

この話は夢野久作の短編のなかでもそう有名なほうではないと思う。ところがこれは、悪魔のような美少女がブルドックみたいな成金と身長2mの童貞インド人と骸骨みたいに痩せこけた共産党員に惚れられていて、それでいて誰のものにもならずに神戸海岸通のレストランでひとり高笑いをする……という最高の短編なんである。

「ドグラ・マグラ」夢野久作

はじめにことわるまでもないが、この文章はドグラ・マグラの完全な解説を意図したものではなく、むしろ読者に対する案内を意図したものである。

「ソラリス」スタニスワフ・レム

ぼくが「ソラリス」をはじめて手にとったのは大学の図書館で、「水に関する本特集」コーナーにおいてあったからだと記憶している。今にして思うと「ソラリス」を水特集におくのはかなりの拡大解釈だが、おかげさまでこの本を手にとることができたわけである。

「バベルの図書館」ボルヘス

「バベルの図書館」は、すべての本が収められた図書館についての10ページほどの物語である。

「蒼ざめた馬」ロープシン

秋の夜が落ちて、星が光りはじめたら、わたしは最後の言葉を言おう――