「毒薬の手帖」澁澤龍彦

澁澤龍彦はフランス文学者であり評論家であり小説家で、黒魔術を、秘密結社を、殺人を、エロティシズムを語ったかと思えば後年には日本文化に"帰還"した。ぼくはとらえどころのないこのひとがとても好きだ。

「バベルの図書館」ボルヘス

「バベルの図書館」は、すべての本が収められた図書館についての10ページほどの物語である。

「ルトワックの“クーデター入門”」エドワード・ルトワック

クーデターは、革命や内戦と似ているが、必ずしも大衆の蜂起や大規模な戦闘を必要としない点で異なっている。クーデターは、国家機関の中の小規模でも決定的に重要な部分への浸透によって成り立つ。

「極北シベリア」福田正己

この本はシベリアの永久凍土について、特に永久凍土の中にある「エドマ」「ピンゴ」といった構造についての研究調査記だ。これらを詳しく説明することはぼくの力量をこえているが、おおむね凍土の中に水が入りこむことでできる巨大な氷楔や霜のことであるらしい。

「人間はどこまで耐えられるのか」フランセス・アッシュクロフト

人類初のエベレスト無酸素登頂に成功したラインホルト・メスナーは、頂上までの最後の100mを進むのに1時間を要したという。

「蒼ざめた馬」ロープシン

秋の夜が落ちて、星が光りはじめたら、わたしは最後の言葉を言おう――

まえがき

このサイトではぼくの読んだ本や思っていることについて書いていきます。文章を書くときはがんばって書くといいと聞いたのでがんばります。